激安カニ通販業界、3つのカラクリ
激安品というと何か「いわくつき」、「訳あり」の代物ではないかと疑い、「産地偽装」や「劣化品」といった言葉が頭に浮かんでしまいますが、そうした悪い人たちとは違って、まっとうなやり方で「良いモノを安く届ける」ことを突き詰めている業者、お店があります。
「安かろう、良かろう」を目指す業者はどうやって値段を下げているのでしょうか?
その理由を調べてみると3つの秘密がありました。
1.中間業者を省いている!
一番わかりやすい方法です。どこの世界でも、中間業者がいることで仕事がスムーズに進むものですが、その分利益が抜かれてしまいます。時に、そこを中抜きすることで、大幅に費用が下げられることがあります。
カニ通販業者には「専門のカニ卸」が経営している所も多く、こういう所は直接買い付け、直接販売ですから、良いモノが安く手に入る可能性が高いですね。
代表的な業者さんは「かに吉」、「北釧水産」です。どちらも北海道のカニの卸問屋で本業は各地の百貨店などのお店やホテルなど業者さんへの販売ですが、その分、良いモノをそろえており、また価格もデパート・ホテルと比べると非常にリーズナブルになっています。家でリッチな気分にひたりたい、良いカニで贅沢したい!なんて時はピッタリですね。
詰め合わせ3kg 13,800円 (税込・送料別) |
活きズワイガニ 900g一尾 4,230円 (税込・送料別) |
2.大量にさばける販売力があるから、安く仕入れられる!
これも分かりやすい。たくさん買ってくれるお客さんにはその分値引きするのはどこの世界でも同じ。大量に販売する力のある業者には漁師さんも安く売ってくれます。
それを地で行っているのが、「匠本舗(かに本舗)」ですね。大阪の通販会社ですが、年間販売量500トンと日本最大級の販売力を武器に世界中で良いモノを安く仕入れ、それを私たちに直接販売!だから安いんですね。
ちなみに、500トン売りさばいている「かに本舗」がどれだけすごいのかというと・・・、例えば「アラスカ産の生ズワイガニ」、かに鍋用のむき身になったりする人気のカニですけど(下の写真のカニです!)、その日本での販売量に「限って」も、かに本舗だけで「30%」に当たる量を取り扱っているということです。
30%と言われてもまだピンと来ないかもしれませんが、例えば車でいうと、ホンダと日産とマツダとスバルとスズキの5社の販売数のシェアを全部合わせたくらい!自分で書いててスゴイと思いました。「もし日本からこの5社がいなくなったら・・・」って想像したら、いかに「かに本舗」が強い値引き交渉力を持っているか、想像できますね。
ズワイガニむき身2.6s10,800円(税・送料込)
3.キロ売りだから安くできる!
これはかに業界に特有かもしれませんね。カニはケース単位で売り買いされるそうです。「4s、5sのケースにxx杯入り」のようなケースが多いそうです。ただ、実際は、そのxx杯の中でも大きさはまちまちで、特大の600gのカニとして売れるものもあれば、550gでも500gのカニとして売らざるを得ない場合もあるそうです。(北海道地場の味のホームページより抜粋)。
例えば毛ガニを例にとると500gと600gでは全然お値段が違いますから、この場合お店が損してしまいますよね。それに高くなる分600gが売れないですから、在庫が増えたり・・。カニは12月で販売量の9割が売れるなんて言われてますから、余っても困りますよね。
そこで、550gと650gの毛ガニ2杯を「毛ガニ1.2s」として売れれば、損も減らせるし、在庫もはけるってことで一石二鳥なんです。
もちろん、一個一個の大きさがちょっとばかり不ぞろいとか、いくつ届けられるのか分からないとか、デメリットもありますが、身内で食べるには十分!「家族と、友達と、ワイワイかにパーティー!だからで大量にカニを買わないと」なんて時はお世話になった方が良いお店です。
ただ、s売りだけに氷ばかり詰めたりしてかさ増しする業者がいるとのこと。
ご紹介する業者は「こういうことをする奴らがいる!」と告発してくれている側の業者。安心ですね。
北海道産ズワイガニ ボイル肩脚2kg 7,980円(税・送料込) |
肩脚2型前後 10,800円 (税・送料込) |
*価格は、2018年11月12日時点。
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