松葉ガニ、越前ガニ、どう違うの?

越前ガニと松葉ガニの違いは?

かの有名なブランドガニの越前ガニと松葉ガニ。
そのためだけにJRなどがツアーを組むほどの人気です。

 

でも、どんなカニなのかはよく知られていないですね。

 

どんなカニなのか違いを説明・・・

 

の前に『ズワイガニ』から説明した方が良さそうです。

 

ずわいがに

ズワイガニとは?

  • ズワイガニとは、エビ目カニ下目ケセンガニ科に分類されるカニ。ズワイガニの『ズワイ』は「すわえ(楚)」が変化したものと言われています。
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  • 「すわえ」とは木の枝や幹からまっすぐ伸び出た、細い小枝のことで、「ずわえ」とも呼ばれています。
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  • ズワイガニの脚が細くまっすぐに伸びていることからこの名が付けられたそうです。
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  • 日本海側に広く分布し、鳥取県の境漁港・兵庫県の香住漁港・福井県の越前漁港でたくさん水揚げされます。
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  • 国内で漁獲されるだけでなく、ロシア・アメリカのアラスカ州・カナダからも輸入されたものが多いですね。

 

 

 

ズワイガニに種類があるの?

 

 

 

『越前ガニ』と『松葉ガニ』って何が違うの?

 

  • 越前ガニと松葉ガニは、実はくくりとしては同じ“ズワイガニ”でして、違いは、水揚げされた場所です。
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  • 福井県の越前地方の漁港で水揚げされるズワイガニは『越前ガニ』と呼ばれ、山陰地方の京都府から島根県の漁港で水揚げされるズワイガニが『松葉ガニ』と呼ばれます。
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  • また、一言に『松葉ガニ』と言っても、間人ガニ(たいざがに/京都府丹後町・間人漁港)や津居山ガニ(ついやまがに/兵庫・津居山港)などと松葉ガニの中でも漁港ごとにブランド化をはかるために呼び名を変えています。
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  • 各漁港ごとに識別用のタグを付けていて、どこの漁港で水揚げされたものかを判別できるようにしています。また、各産地ごとに厳しい品質管理を行い、同じ漁港で水揚げされたものでも品質が劣るものは識別用のタグを付けることが許されません。

ずわいがに

 

  • ちなみに、福井県産の越前ガニには黄色のプラスティックタグが付いていて、鳥取県産の松葉ガニには白色のプラスティックタグが付いています。
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  • 松葉ガニにいたっては、活きたまま流通されるのが当然とされ、身入りの状態も確認して初めてタグを付けます。
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  • 松葉ガニは漁港ごとに青色やピンクのタグを付けてブランドの差別化をしています。
  • ずわいがに

     

  • こういった品質を高水準に保つ努力のおかげで、越前ガニ・松葉ガニとも身がぎっしり詰まった濃厚で旨味の凝縮された極上の味となるのです。

 

 

いつが旬なの?

  • 越前ガニ、松葉ガニともに、11月6日から漁が解禁になります。そのあと、オスは3月20日まで続きます。メスは地域によって違いますが、12月末までのところが多いようですね。
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  • メスはうちこ・そとこが美味と言われていますが、それを堪能できるのは2か月足らずと非常に貴重なんですね。

 

 

どんな味?

  • 毛ガニにも負けない甘さがあり、繊細な味わい、口にほおばるとギュッと心地よい弾力があり、カニみそは濃厚な味わいがあります。

ずわいがに

 

 

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