絶対に軽く見ないで!カニの解凍
新鮮で、いい等級のカニを買ったらもう安心!って訳ではありません。実は最後の仕上げ、解凍一つですべてが台無しになってしまうことも。
「そんなの当り前!」って思うかもしれませんが、「カニが美味しくなかった」って文句を言っている人の話を聞くと、実は解凍方法が間違えていたことが多い!(有名ショップ購入者400人に聞きました、不平不満!)
そこで解凍で失敗しないための注意点、方法をまとめました。
すべての解凍の仕方に共通する注意点はこの3つ!
決して乾燥させない。
- 解凍させた後、放置すると身が乾燥、ジューシーさが失われてしまいます。
半解凍くらいがちょうど良い。
- 乾燥を防ぐためには、完璧な解凍を求めないくらいの方が間違いが少ないです。
解凍の温度を一定に保つ。
- 急に温めたり、そのあと冷ましたりなんてことを繰り返すと解凍時間が読めません。うっかり解凍しすぎたら風味が損なわれます。
カンタン解凍方法
その1:道具は不要!常温解凍
適した商品
- タラバガニ脚以外のかに(溶けだしたグリースの塩気で塩辛くなることがあります)
目安時間
- 夏は2〜5時間程度。冬は4〜7時間くらい。乾燥を防ぐために、ラップにくるんで解凍するのがおススメ。
常温解凍時の注意点
- 部屋の中の気温や湿度で解凍時間が変わりますので、ちょくちょく解凍具合をチェックします。
- 水分が出ないように甲羅を下にします。みそが流れ出ないように。
その2:手間いらず!冷蔵庫で解凍
適した商品
- タラバガニ(脚)以外のかに(溶けだしたグリースの塩気で塩辛くなることがあります)
目安時間
- 冷蔵庫の温度によって解凍時間が異なります。
解凍時の注意点
- 庫内の温度によって解凍時間に差がでます。
- 庫内に解凍したまま長時間放置すると乾燥してパサパサになりますから、解凍したらすぐに食べます。または食べるときに解凍します。
その3:簡単ゆでたての味!鍋解凍
- 大き目の鍋にカニが隠れるくらいの水(毛ガニ小で約2〜3リットル)に対して、塩3.5%(1リットルあたり35グラム)の割合で入れます。
- 沸騰したら火を止めます。
- カニを、甲羅を下にして入れます。
- 蓋をして、ちょうど15分間待ったあと、鍋からあげ、氷水で塩水を洗い出し、水切りをしたらできあがり!
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目安時間
- 15分未満。
解凍時の注意点
- 毛ガニなどの姿カニは、カニの中心部がまだ冷たい場合がありますが、15分を超えての解凍はおすすめしません。
- 大きさによっては15分必要ないかもしれないので、解凍しすぎに注意してください。
- 火を止めずに茹で上げると、過剰な二度ゆでになり、風味を損ないます。
その4:黒変に注意!流水解凍
- ビニール袋のパックに密閉したまま流水にあてて解凍します。
- 表面の氷の膜がパリパリ破れる程度まで溶けたらそのまま「半解凍状態」でカニしゃぶやお鍋の具材と一緒に調理してください。
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解凍時の注意点
- 生カニは時間が経つとカニ身が酸化して黒変しますので、できるだけ調理直前に解凍し、解凍したら一度に食べきってください。
- 黒変しても食べる分には問題ありません。
おススメしません!電子レンジ解凍
- 解凍機能がついているものであればうまくいく場合もありますが、おすすめしません。表面だけ解凍されたり、部分的に水分が溶け出したりと、うまくいかないことがほとんどです。
やってはダメ!
もう一度ゆでる。
- 茹でたほうが「ゆでたての味が味わえる!」とか思いそうですけど、そんなことしたらカニのうまみが全部出てしまって、カニ本来の味が台無し。絶対やめましょう。
もう一度冷凍。
- 最悪ですね。冷凍→解凍を繰り返すたびに、カニの身から水分が抜けていきます。また、一度回答したかには氷の膜を張っていないですから、さらにカニの身から水分が蒸発しやすく冷凍焼けのまずーいかにになってしまいます。
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