ズワイガニ、タラバガニ、毛ガニはどう違うの?
毛ガニとは?
ズワイガニやタラバガニに比べると体が小さいです。最大で甲の長さが120mmに達します。全体的にずんぐりした印象で、体は全身が淡い褐色で、体を覆う殻はあまり硬くはないが、短い剛毛が密生していますね。
それほど大きくない分、旨みが凝縮されていて、本当のカニ好きは毛ガニを食らう!と言います。
身は甘く、カニみそもたっぷり。ちょっと高級なイメージがありますね。
お店での取り扱いはボイル。たまに「活」きているカニを置いているところもあります。。
食べ方はオールマイティー。ボイル、しゃぶしゃぶ、かに鍋(かにすき)何でもイケます!、「活き」てるならカニ刺しも。
結局、「たっぷりのカニみそ」をどういただくか!これが毛ガニの醍醐味です。
漁期は、北海道全体を見渡した場合、ほぼ通年です。ただし漁獲場所は異なり、春はオホーツク海、夏は噴火湾、秋は釧路および根室沿岸、冬は十勝沿岸となります。
日本海沿岸、茨城県以北の太平洋岸からアラスカ沿岸まで、太平洋北西部とその縁海に広く分布しています。
日本では、資源保護の観点から小さいモノ、メスは漁獲が制限されており、今や非常に貴重なカニです。
ズワイガニとは?
主に北海道とロシア、北陸の日本海側(福井県、京都府、兵庫県、島根県、鳥取県)で獲れるカニです。大きさは、オスは脚を広げると70cmほど甲の幅は大きくても14cmほど。タラバガニより小さいですね。一方、メスはその半分くらいといっそう小さいです。
上品で甘みがある肉はもちろん、濃厚な旨みの詰まったカニみそ、メスの卵巣(内子−うちこ)も美味しい!冬のごちそうとして一番人気です。
「ボイル」の他、生の冷凍の「ポーション」、「活(かつ)」を扱っている店もあります。
「ボイル」ならそのままはもちろん、「焼き」も「蒸し」も楽しめますね。
まるままなら「カニみそ」も!
「ポーション」ならやっぱりこれ!しゃぶしゃぶ!でも鍋も捨てがたい・・・。
なお、「越前がに」、「松葉ガニ」や「間人ガニ(たいざガニ)」はズワイガニです。越前ガニ、松葉ガニ、間人かに(タイザガニ)などはオス。コッペガニ、香箱ガニ、勢子ガニなどはメスです。
ちなみに、ズワイガニには、「本ズワイガニ」の他、「オオズワイガニ」(バルダイ種)、「ベニズワイガニ」があります。「オオズワイガニ」はロシア産のものが多く、身が大きく甘みがあるので、よく「しゃぶしゃぶ用ポーション」として売られています。
資源保護の為、取っていい大きさと時期が厳しく規制されていまので、最近ではロシア・アメリカ(特にアラスカ)・カナダなどからも輸入ものが多く流通していますね。
タラバガニとは?
北海道、ロシアで取れるカニです(厳密にいうとカニじゃないらしいんですけど面倒なのでここではカニとしておきます)。
甲は25cmくらいの幅、足を広げると1m以上になる大きなカニです。生息域がタラの漁場(鱈場[たらば])だったことからそう呼ばれたそうです。
お店では、「ボイル」や、茹でずにそのまま冷凍した「冷凍の生」で売ってることが多いですね。
生の冷凍>も人気です。ポーションと呼ばれ、足の身の殻をあらかじめ外して冷凍したものです。しゃぶしゃぶにしたり、鍋にしたり、てんぷらやバター焼きにしたりと、いろいろ美味しく楽しめます!
メスはまれに卵があることがあります。内子(うちこ)、外子(そとこ)と呼ばれるもので、贅沢なお酒の肴になります。なお、日本ではメスのタラバガニを取ることは禁止されているので、出回っているものは主にロシア産です。
ちなみに、一般的にはカニみそは食べられません。茹ででも固まらないそうです。新鮮なら生で食べられないこともないそうですが、そんなに美味しいモノではないそうです。なお、茹でる時には最初に取ってしまいます。身に入り込んでうまみを損ねてしまうからだそうです。
結局どれを選んだらいいの?
- しゃぶしゃぶとか、かにすきとか、もちろんボイルとかはどのカニでも美味しいです。
- 強いて違い目を挙げるとこういった感じでしょうか。
種類 | 刺身 | カニみそ |
---|---|---|
毛ガニ | 〇 | 〇 |
ズワイガニ | 〇 | 〇 |
タラバガニ | × | × |
*厳密にはタラバガニも「活き」が手に入ればカニみそを食べられますし、刺身も食べられますが、「活き」で手に入れるのは難しいです。
ボイル冷凍 800g(1-2人分) 5,980円(税込・送料別) |
生冷凍 ポーション500g(1-2人分) 4,800円(税込・送料別) |
ボイル冷凍 1kg(2-3人分) 7,800円(税込・送料別) |
*価格は、2018年11月23日時点。
「これじゃ結局選べない!というか全部食べたい!」
という方のために4種類入ったセットがあるお店もあります。
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